「遠慮がないのは曜介だろ。
終業式の日、学食で、『里山のことを女性として見てる』ってオレに言ったよな。
そして、オレには『別に好きな子がいるもんな』って。
そんなふうに牽制されたら、『一緒にいると楽しい』くらいの揺れてる気持ちじゃ、真っ直ぐなお前に反論出来ないだろ」


ここまで一気に話すと、富田君は1つ溜息をついた。