「はいはいはーい」

宅急便かな?

クツが4~5足散乱する

狭い玄関


転がってるクツに足をついて

ドアについたレンズをのぞく



「和義!」

チェーンを外してドアを開ける


「どーしたの?」


「瞳と同じゼミの子に会ってさ。

今日、学校休んでるってゆーから

様子見に来たんだ!」


勝手知ったるうちのマンション

自分の家のように慣れた様子で

私のクツをまたいで

部屋に上がる



「ハラ減らない?

マック買ってきたんだけど♪」


和義は

いつものゴキゲンな様子で

持っていた袋をローテーブルにガサッと置いた。