彼との時間は、決して報われるものでもなく、また、褒められるものでもなかった。

だけど。

あたしの中では少しずつだけど、いい思い出になろうとしている。




―――――― 不倫



許されるものじゃない関係。

法律的にも、道徳的にも。


だけど、あたしは必死だった。

彼を愛したあの2年余り。


後ろめたさや誰にも言えない辛さもあったけど、彼と過ごした時間はかけがえのない幸せな時間だったことに変わりはない。


これからも、彼のことは忘れられないと思う。
これ以上好きになれる人が現れるかなんてわからない。


だけど、人は流動的な生き物だ。

きっと、変われる。

そう信じて。


今日もあたしは変わり続ける。