暗闇に光るケータイ。 メールの着信を知らせるランプが点滅している。 いつの間にか宵闇は深く濃く、闇を連れてきていた。 ぼんやりとケータイに手を伸ばし、メールを開く。 彼からだった。 見たくない。 とっさにそう思ったのに、震える指は受信メールを開いていた。 ”今日はごめん。” たった、それだけの短い文章。 涙がこぼれた。