逢の家

逢は、かなり気になっていた。蘭々の家にアイツが泊まることが。
凪は少しだけドキドキしていた。
(始めて逢と二人きり。なんで??胸の鼓動が耳まで聞こえる。シュラもネオもいるのに!!)
凪が、逃げるようにネオに
「あんたが龍神って分かったけど、どうなのよ??」

「名前だけですよ。力も記憶もないですから、」
逢が
「シュラは??」

「うん??あぁ~、同じだ。記憶ないし。」

「そんなもんか……そういえば、アイツが『シュラ』って聞いた時、不思議な顔したけどアレなんだ??」

シュラ
「…………。」
ネオが
「まだ話せないか??」
シュラ
「まだ逢には早い。」

逢が
「ならいいけどさ。つうか、蘭々のおかげで闘った後に動けるようになったな。」
逢が笑顔で言う。凪は、なぜかムッとくる。
凪が八つ当たりみたいに
「そ~ね。」

「何怒ってだ??」
凪がギロッと睨んで、
「怒っていない!!」

(怒ってんじゃん。触らぬ神に祟りなし。)