「ただじっとしていても状況は改善しない」
突如、今まで腕を組んで教室の後ろを歩いていた大庭君が声をあげた。
私も含め残りのメンバーが声の方向へと首を動かす。
「これが現実にしろ夢にしろ、どうにかして出たいとは思わないのか?」
その声が、何故か私の頭にこだました。
大庭 有(たもつ)君は、学級委員長。
成績も学年トップクラスだし、先生たちの評判もいい。
物事をはっきりさせるタイプで、人をまとめるのも上手。
何かがあれば率先して前に立ってくれる。
突如、今まで腕を組んで教室の後ろを歩いていた大庭君が声をあげた。
私も含め残りのメンバーが声の方向へと首を動かす。
「これが現実にしろ夢にしろ、どうにかして出たいとは思わないのか?」
その声が、何故か私の頭にこだました。
大庭 有(たもつ)君は、学級委員長。
成績も学年トップクラスだし、先生たちの評判もいい。
物事をはっきりさせるタイプで、人をまとめるのも上手。
何かがあれば率先して前に立ってくれる。