ふと気付く、つけた覚えのないストラップ。
それは小さな白いウサギで、首には赤いリボンをしている。
温くても柔らかい風が、髪の毛を巻き上げた。
「っ……!」
突如響いたのは、屋上の重たい扉を勢いよく開ける音。
そしてすぐにそれは音を立てて閉まり、校舎から出てきたのは男子生徒。
両手を膝に当て、肩で息をしている。
微かに見えた、長い前髪の向こうの瞳。
その瞳に懐かしさを覚えたと同時に、真っ白な心の中に一気に青色が散りばめられた。
ああ、そうだ。
それは小さな白いウサギで、首には赤いリボンをしている。
温くても柔らかい風が、髪の毛を巻き上げた。
「っ……!」
突如響いたのは、屋上の重たい扉を勢いよく開ける音。
そしてすぐにそれは音を立てて閉まり、校舎から出てきたのは男子生徒。
両手を膝に当て、肩で息をしている。
微かに見えた、長い前髪の向こうの瞳。
その瞳に懐かしさを覚えたと同時に、真っ白な心の中に一気に青色が散りばめられた。
ああ、そうだ。