まだ明るい空を見上げれば、消えゆく飛行機雲がクロスを描いていた。
遠くに入道雲があり、そこに向かって一筋、それに垂直の消えそうな一筋。
グラウンドからは部活動の声が聞こえる。
野球のボールを狙い打つ金属バッドが、気持ちの良い音を奏でていた。
汗が、こめかみを伝い、首筋を流れてゆく。
何をしてたんだっけ。
そう思いながらふっと腕時計に目をやった。
時刻は5時半過ぎ。
温いだけの風が頬を撫でていき、辺りを見回せば屋上には私ひとり。
流れる汗を拭おうとハンカチを探してスカートのポケットに手を入れる。
ただそこには携帯電話が入っていて、先に私はそれを取り出した。
遠くに入道雲があり、そこに向かって一筋、それに垂直の消えそうな一筋。
グラウンドからは部活動の声が聞こえる。
野球のボールを狙い打つ金属バッドが、気持ちの良い音を奏でていた。
汗が、こめかみを伝い、首筋を流れてゆく。
何をしてたんだっけ。
そう思いながらふっと腕時計に目をやった。
時刻は5時半過ぎ。
温いだけの風が頬を撫でていき、辺りを見回せば屋上には私ひとり。
流れる汗を拭おうとハンカチを探してスカートのポケットに手を入れる。
ただそこには携帯電話が入っていて、先に私はそれを取り出した。