霧崎君は天井を見上げたままだった。
だらりと垂れた腕が寂しげだった。
「あの、さ」
そんな中おずおずと手を挙げたのは日下さん。
大庭君の視線がそちらに行くと彼女はちょっと照れた顔で口を開いた。
「お腹空いたんだ……せっかくだしそれ食べない?」
そう言って指さすのはあの段ボール。
青野君も同じく空腹だったのか、ずっと黙って俯いていた顔の瞳がきらきらと輝いている。
結局、話の腰を折られて渋い顔をした大庭君もそれを了承した。
霧崎君は何も言わないで、烏龍茶のペットボトルを持っている。
5人しかいないのに。
それぞれがちょっと距離を作って座っていた。
だらりと垂れた腕が寂しげだった。
「あの、さ」
そんな中おずおずと手を挙げたのは日下さん。
大庭君の視線がそちらに行くと彼女はちょっと照れた顔で口を開いた。
「お腹空いたんだ……せっかくだしそれ食べない?」
そう言って指さすのはあの段ボール。
青野君も同じく空腹だったのか、ずっと黙って俯いていた顔の瞳がきらきらと輝いている。
結局、話の腰を折られて渋い顔をした大庭君もそれを了承した。
霧崎君は何も言わないで、烏龍茶のペットボトルを持っている。
5人しかいないのに。
それぞれがちょっと距離を作って座っていた。