突然の百合華が現れて近くにいた人達は呆然と立ち尽くし自然と道をあけた


真っ直ぐ前を見て歩く一弥と優花
その後ろから司と愛海


歩きながら優花はクスッと笑った


「どうした?優花」

「なんか笑えるね。外見が違うだけで周りの反応がこんな違うなんて」


「俺、百合華の付き人にでも見られてるんだろうか」


「ぶっ…付き人」「クスクス」


後ろから司と愛海の笑い声


「付き人はないでしょ?司と一弥は‘王子’だからね」


優花が振り向きながら笑った