一弥は優花の両腕を持ち立ち上がらせた

そして手を握りしめ歩き出した


「戻ろう。勇太さんもいるから」


「えっ…お兄ちゃんいるの?」


「うん、乗せてきてもらったんだ」


一弥は優花の手を引き丘を降りて紀村章三の家に入った