早足で向かい特別室に入ると


携帯を持ちながら茫然としている一弥がいた


何回か声をかけるとやっと視線が合い
‘ああ…’としか言わなかった


一弥をソファーに移動させて冷蔵庫から缶コーヒーを出し渡した


目の前には
携帯を握りしめ俯く

こんなに弱々しい一弥を見たことがなかった