「待って!お願いだからこのまま聞いて」


足音が止まり本棚の反対側に彼女の気配を感じる


「あの…俺の事いつから知ってた?」


一弥は少し震えた声で言った


「初めは分からなかった…でもプールオムの香りとそのクロスのネックレスでわかった。あの時助けてくれた人と一弥さんが同一人物だって…」


「あの時会ったのは偶然じゃないんだよ。ずっと探していたんだ。ゆーちゃんを」