相変わらずの桃ちゃんの鋭いツッコミにわたしは顔を真っ赤にして俯いた。


「美咲先輩、バレバレです」


「……はい」


「よかったです」


「……ありがと、桃ちゃん」


ダッシュ練習が終わって次は3on3。


「集合」


大野は部員を集めてチーム分けをした後、ゴール下のポジションについた。


「……大野?」


だって大野は手首をケガしているのに……


「大丈夫ですよ、美咲先輩」


「だって……手首が……」