「ほ、本気?」


「マジ」


大野の真剣な瞳がわたしを見ている。


「ちょ、ちょっと……待って……」


気持ちを落ちつけようと深呼吸した。


どうすればいい?


どうすればいい?


ドキドキが止まらない


「大野、あの……」


大野の瞳を見つめ返した。


キレイ……


そう思った瞬間、暖かいモノがわたしの唇に触れた。


それは一瞬の


ふいうちのキスだった。