「斎藤くんと話しているとね、なんだかとても幸せな気持ちになるんだ。わたし、真治と付き合っていて自分が嫌いだったんだけど、斎藤くんの前だとなんか……って、美咲、なによ？その目……」


幸せそうに話す彩香をニヤニヤしながら見ていたわたしに気付いた彩香は唇をとがらせた。


彩香は可愛いなあ、と思う


こんな風に話をする彩香を見て、斎藤くんも同じ気持ちだったに違いない。


「だから斎藤くんとキスしてたんだ？この前、学校の渡り廊下のところで」


「な……!!」


彩香が驚いてわたしを見る。



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