「……ホントに?」
彩香がわたしの顔を覗き込みながら言った。
彩香と目が合ったわたしは笑顔で言った。
「大野とはただのクラスメイト」
「わたしの勘違い?」
わたしは笑顔のまま彩香に頷いた。
「彩香が心配することなんてないよ」
「じゃあ……今日の真治への美咲の態度、あれは何?」
彩香は白いフリルのついた水着をその細い体に充てながらわたしに言った。
「あんな美咲、美咲らしくなくてわたし、見たくないな」
「だって、あれは大野が……」
「真治はいつもの真治だったけど?」
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