さっき見た、斎藤くんと彩香の姿を突然思い出し、わたしは息を飲んだ。
「彩香……今朝言っていたプールの計画、斎藤くんと話した?」
さりげなさを装い、わたしは彩香に聞いた。
「ううん……今日は斎藤くんと会ってないから……」
「そっかぁ」
嘘……
「明日でも斎藤くんと話してみるね」
どうして?
「うん!ね、ね、ところでさ、斎藤くんってどんな人?」
「すっごい優しいよ……。話とかちゃんと聞いてくれるし。側にいたら美咲も、きっと好きになると思うよ」
・
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…