「美咲?」
「大野をちゃんと見てるのは『彼女』である彩香の役目でしょ?わたしにはムリー」
明るい口調でそう言って、わたしは声を立てて笑った。
わたしにつられるように彩香も笑う。
わたしの笑い声がだんだん小さくなり、そして、わたしは言った。
「部活……わたし、もう出るつもりはないから」
「え?どうして!?」
「受験勉強、大変でさ」
「でも……試合あるんでしょ?」
「後輩のマネージャー、あ、桃ちゃんって言うんだけどね?しっかりしていてイイ子でさ、わたしなんかいなくても大丈夫……てゆーか、」
・
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…