「会う資格って……何言ってるんですか。大野キャプテンのこと1番心配してるのは美咲先輩じゃないですか」


「桃ちゃん……」


「大野キャプテンだって、美咲先輩が心配していることくらいわかってるはずです」


「でも……」


「いいから!ホラッ、美咲先輩!」


そう言って、ドサッとわたしの手に大野のカバンと着替えを渡す桃ちゃん。


その時、


「……おおげさなんだよ」


わたしの後ろから聞こえた、大野の声。