机と机の間を通りながら、ゆっくりと進む。


相手の視界に入らないようにしながら、迂回をしつつ、後ろに回り込む。



「……………。」



狙うべきはどこだろう?


今まで、誰も刺したことがない、

だから、どこを刺すのがいいか分からない。


テレビだと、首? おなか?


おなか、かな。 なんとなく。





「ーーーーーっ」



薄く息を吸う。


ためらわずいこう。



私は、柔らかなおなかに、鋭いナイフを突き立てる。