友達ならいいなんて言ってしまったのか、 自分で自分の気持ちが分からない。


琢哉さんに反対して貰いたかったのが本音。


琢哉さんは風間はいい奴だから、友達として付き合うならいいかも、ついでに勉強も風間にみて貰うといいよ、と言ったのだ。


本当にバカだ、何期を期待してたんだろ。


琢哉さんは私の事妹だと思ってるだけなのに、風間さんの事反対してくれるだろうなんて、本当にバカだよ。


琢哉さんに勉強を見て貰う事もなくなった。


琢哉さんと私を繋ぐものは琢磨の存在しかない。


琢磨がいるから、琢哉さんは優しく接してくれてるだけ。


琢磨がいなければ琢哉さんが、この家にいる意味もない。


考えたくないのに、琢哉さんの事が頭から離れないよ。


泣いたら駄目だ。


何度も自分に言い聞かせた。


どうして、上手く行かないのだろ。


琢哉さんが、どんどん離れてしまう。


いつか、ここを出て行く日が来たら、私はどうなってしまうだろうか。


怖くて、体が震えた。