私の悪い癖は、何でも必死に頑張り過ぎてしまう事。




掃除も洗濯も毎日頑張ってしなくてもいいから、お腹の赤ちゃんの為に、体を休めるように琢哉さんにも言われた。




分かってるけど、頑張る事が癖になってるみたいで、掃除しようとすると琢哉さんから電話が来た。




【もし、もし、奈都は何してる? 】




なんか笑えるんですけど。




琢哉さんが家を出て、まだ二時間しかたっていない。




【母さんとアップルパイ食べて、お茶してるとこだよ。】




【そうならいいよ。奈都が張り切って掃除、洗濯してる姿が思い浮かんで、凄く心配になった。】



慌てて、掃除機を置いた。




【琢哉さん、外からでしょ。お仕事頑張ってね。】




【今営業で外周りしてるとこ、奈都と琢磨と赤ちゃんの為に頑張るよ。奈都愛してる。】




もう琢哉さんたら。



【私も愛してる。】




「それにしても奈都のお腹バカに大きくない?」




私もそう思うんだけど。




足元がよく見えない。



お腹がパンパンで、今にもはち切れそうだ。



もしかして、双子かな。