琢哉さん、琢磨に説明してください。




「ごめん、琢磨。パパお風呂出て暑くてそのまま寝ちゃった。」



琢磨がケラケラ笑う。




「ママも同じだろ。」




ううう、返す言葉がございません。




「北原家の皆さん、いつまで寝てるんですか。もう8時ですよ。」




8時、大変だ。




琢哉さん遅刻しちゃうよ。



琢磨も保育園が今日からだった。




初日から遅刻だなんてあり得ない。



「ねぇ、ラブラブもいいけどほどほどにね。」




「 「はぁ〜い。」 」




前途多難な一日がこうして始まった。




琢哉さんを会社に送り出し、琢磨は母さんが保育園に連れて行ってくれた。




初日からこんなんじゃ先が思いやられる。



母さんに嫌みを言われてしまったが、考えるのは止めて洗濯をしよう。




奥さんもママも初心者の私は、まだまだ一人では何も出来そうもない。



もっと回りに甘える事にした。



無理をしても上手くはいかないのだから。