母さんが何を言いたいのか、分かってしまった。


母さんの為にも、南から琢哉さんを守るから。


大丈夫、絶対この計画を成功させて見せる。


「危ない事はしないでほしい。お母さんにはもう奈都しかいないの。」


心配かけてごめんね。


母さんは一人で私たちを育ててくれた。


これ以上心配かける訳にはいかない。


「私は検査入院だから大人しくしてるよ。後は風間3兄弟が頑張ってくれるから大丈夫。秋人、直人、よろしくね。」


母さんはいつも私たちを守ってくれた。


「心配しなくていいのね。奈都がいない間、琢磨は私とおばちゃんで見るから。」


琢磨と会えないのは寂しいけど、今は我慢する。


何もかも上手く行くと信じてるから。


「琢磨の事頼んだからね。9ヶ月になってつかまり立ちするから気をつけてよ。」


本当に目が離せない。


「もうすっかり琢磨のママだね。琢磨が又奈都恋しがって泣くよ。」


私は琢磨のママになれない。


《ごめんね、琢磨。》


奈都ちゃんを許してほしいです。


たとえ離ればなれになったとしても琢磨を忘れたりしない。


やだなぁ、琢磨にもう会いたくなった。


琢磨泣いてないかな?


心配だよ。


琢磨に会いたいです。


琢磨と離れて暮らす事が、こんなに辛いとは思わなかった。