"バキッベキゴキグシャ…"

気の毒な打撃音が聞こえてきます。

「何だコイツ…威勢が良かったわりにはまるっきり弱ぇな」

所詮ラーメン屋…

正義感が強くとも大学の相撲部なんかに勝ち目ありません。

「くそ…こうなったら…アレしか無い」

ふらつく足取りで立ち上がり前かけのポケットからある物を取り出した。

「アイツ弱っちぃくせに何する気や?」

カツアゲ大学生に心配されるこの男が取り出した物は?