「聡…あたし何て言ったらいいか分からないよ…。聡はちゃんと考えてたのに…責めるような形になっちゃってごめん…。」


「いや…話聞いてくれてありがとう。」





本当は誰かに聞いてもらいたかった。



やっぱり気持を封印するのは辛くて、怖くて…。



俺はまだまだ13歳。



恋も同じ13歳だけど、俺よりよっぽど大人だなって思った。



俺もやっと明日14歳になって、一歩大人に近付く。



咲夜を振り向かせることが出来るような、格好イイ大人に早くなりたい。





「じゃあ、俺咲夜の様子見てくるわ。」





この話を彼女に聞かれていたと知るのは、もっと後の話…。