とりあえず謝らなきゃ。



咲夜は言い過ぎだったけど、手は絶対に出しちゃいけない。





「……っ」





でも、俺が謝る前に咲夜は涙をボロボロ流しながら、教室から出て行った。





「サクっ!!」





恋が追いかけて行った。



さっきまで持っていた熱はどこかへ行き、代わりに後悔の波が押し寄せてきた。



何で叩いちゃったんだろう…。





「今日の咲夜は言い過ぎだったよなぁ~。だけど、何があっても手は出しちゃいけないなぁ~。」


「あぁ…分かってる。」