気付いた時にはもう遅かった。 勝手に口から飛び出した、『スキ』という2文字。 その2文字。 たった2文字を口に出しただけで、気持ちと一緒に涙まで溢れそうになる。 今までそのたった2文字が言いたくて。 でも…言えなくて。 そんな弱い俺に神様は味方してくれたのかもしれない。 時は夕暮れ、観覧車の中で2人きり。 俺は人生最高の瞬間を過ごしたー。 「聡…あたしも、聡のこと大好きだよ。」