というわけで、なぜかあたしと翼くんが強制で映画を見に行くことになりました。
花音はいいのか聞いても、うまく誤魔化された。
ということで、強制デート当日です。
嬉しいけど、その気持ちを抑えたい。
複雑な気持ちでデートに行った。
「あ、翼くん」
「おはよ、葵ちゃん」
翼くんは電車に乗ってあたしの家の近くの駅まで来た。
それは家を教えるためと、家の近くに映画館があるため。
花音が「たまには待つ側じゃなくて行く側になれば?」って翼くんに言ったから、こんな結果になった。
だから待ち合わせは駅で。
時間が余ってるから、最初に家の場所を教えてから映画館に向かった。