研修が終わって一安心。

次のイベントはゴールデンウィークだ!!なんて思っている花音ちゃんとは違い、この前の手紙のことで真剣に悩んでいるあたし。

その真横でマンガを読んで爆笑している花音ちゃん。


「ねぇ、花音ちゃんも考えてくれてる?」

「え~?考えてるよ~」


それ、絶対考えてないから。


初めての手紙

二回目の手紙

書いた人が一年にいるってことは分かっても、誰に返事を書いて渡せばいいのか分からないし、分かってたら直接相手に聞くし……手紙なんて書く必要もなくなるし……。


一体なんであたしに手紙を渡すんだろ?

なんで探してほしいの?

手紙を渡せる範囲にいるってことは、直接会える範囲にいるんでしょ?


「手紙がもう来ないことばっかり考えてて、来た時の対策なんて全く考えてないんだよね……」

「そういえばそうだね」