代休が終わった次の日、スッキリしていたからか、いつもより早く目が覚めた。
いつもより10分も早く学校に着いてしまって暇だったあたしは、気分がいいので屋上に行ってみようと思って階段を登った。
ウチの学校は北と南の校舎がある。
北校舎には各学年のクラスがあって、南校舎には特別教室がある。
北校舎の階段を登っていたあたしは、向かいの南校舎の屋上にいる人物を発見した。
“何か”をしてる彼に、一瞬見とれてしまったけれど、すぐに知り合いだと気付き、目を疑った。
だって、うまく今まで会ってなかったから。
何をしてるのか、知らなかったから……。
「翼……?」