で。



「これがカードキーと校内地図。

カードキーは寮やエレベーターの使用だけでなく、お金にもなるから気をつけて。

食事にも必要だね。


それは細工がしてあってどの部屋でも入れるようになってるからあんまり気にし無くてもいいよ。


ただ誰にも見られないようにね。



地図は調べて回る時に頭に入ってるほうが良いでしょ?

一般生徒が持てるような物じゃないから今この場で暗記して。


それと____。」



「ちょっと待ってください。
さすがにこの量を一瞬では覚えられません。」



義影から渡されたのは、数十枚に至るであろう紙束。



   と言うわけで。



5分待ってもらいました。




「それと。」




このソッコー始まる説明。ちょっとついてくの大変です。


今だ桜花の頭の中は地図を確認中なのだ。

義影さんの馬鹿ーーー!!



「これが依頼の資料。」



少しおふざけモードに入っていた桜花の脳が切り替わる。



義影さんも先ほどまでの表情とは打って変わり、裏に生きる者の顔をしている。



「今回の依頼内容は麻薬の流出源をおさえ、捕まえること。

必要な物は全部封筒に入れてあるから、寮で読んで。」




「はい。了承しました。」