「失礼します。」




桜花がカチャリ、とひとつしかない扉を開けると、

最初に見たのは、紅茶を啜りながらパソコンを見ている義影さんであった。






「_____。」






「_____。」





「…………。」





「…………。」






「えっと、桜花ちゃん?」





「はい?」





「どうやって此処まで来たのかな?」






「それはもちろん。





____侵入しました。」








義影さんが不安そうに聞くのに対し、


桜花は不満そうに、しかし何処か楽しそうにさらりと答えたのであった。