桜花はあの後、仕事もあるのだと言われて説得された。 なら仕事を送りつけるなと言えば、暇な時間くらいあるだろと言われ、 大き目の鞄と仕事用の荷物入れと共に私室へと投げ入れられた。 で。 桜花は学園へと向かったはずだった。 そう、"だった"。 つまり、過去形。 今桜花の目の前にあるのは、何処までも続いているのでは、としか思えない塀だった。 「_______ 此処、何処?」