本当に楽しかった



もっと一緒にいたかったなぁ



そんな事を考えながら私は美術の時間に使った彫刻等を握った



太陽君の机におもむろに言葉を彫った



“好き”



・・・・・・・・・・・・



あぁっ!!



何やってんだろう私・・・・・・



私は指でその文字をごしごしとぬぐった



彫ってしまった文字は消えるわけもない



あぁぁぁ~~



やってしまった・・・



私がヘコたれていると教室のドアが開いた



「葵?」



「太陽君?」



あ、委員会だったんだもんね・・・



太陽君はノートと筆箱を持っている