そんな事を話してるとミエルじゃ帰って来た。
「お兄ちゃんには紅茶、サリリお姉ちゃんにはオレンジジュース。」
と言ってジュースを俺とサリリに渡した。
「何かボクだけ飲むの悪い気がしたから。」
「サンキューな。」
「ミエルちゃん、ありがとう。」
それから、雑談をしていた。
ふと時間を見ると2時を越していた。
「あ、私、友達と約束があるんだ。和也さんまた来ますね?」
「おう、気をつけてな?」
「サリリお姉ちゃん行ってらっしゃい。」
それでサリリは遊びに行った。
「ミエルは用事ないのか?」
「ボクはいつでも暇人だよ。」
と言って笑った。
「暇人でも毎日俺の見舞いに来てくれるのは嬉しいよ。」
「それなら嬉しいけど・・・」
とちょっと表情が暗くなった。
「ん?何かあったのか?」
「別にそう言う意味じゃないけど・・・」
「今更秘密なんてなしだよ。」
ミエルは小さな声で言った。
「お兄ちゃんがこの病院に入院してるから言いづらいんだ。」
「お化けが出るとかか?」
と言って笑った。