かなりほっとした。
「それではお大事に。」
そう言って先生は出て行った。
「ボクもちょっとジュース買って来る。お兄ちゃんは何が良い?」
「俺はお茶で良いよ。」
「分かった。」
そう言って元気に出て行った。
それから、一分くらいしてサリリが目を覚ました。
「あ、和也さん、大丈夫でしたか?」
「刺された事か?」
「はい。私は何とか回復機能で大丈夫ですが。まあ、手術が成功したって魔法でミエルちゃんが変えてくれたらしいですけど。」
「それより、俺とサリリが刺されるまでの過程が俺にはないんだけど、サリリは覚えてる?」
「覚えてますけど、知らない方が良いです。」
と真剣に言ってきた。
「でも・・・」
そこまで言うとサリリが言葉を重ねてきた。
「もう、それには触れないで下さい。お願いします。」
「分かった。」
その会話が終わったらミエルが帰って来た。
「お兄ちゃん、お茶。」
「サリリお姉ちゃんは紅茶ね。」
ここで一つ疑問があった。
「二人ってこんなに仲良かったか?」