それを言った瞬間、黙り込んだ。
「おい、答えろ。」
「お兄ちゃんはそれをどこで知ったんだ?」
「いや、昨日、堕天使とか言ったから気になって。」
口が裂けてもサリリのアルバムの事は言わないと決めていたからだ。
「お兄ちゃんには関係ないと言ったら嘘になるけどどうでもいい話でしょ?」
「質問なんだから教えろ!」
口調もだんだん強くなって来た。
「じゃあ、仮に妹って言ったらどうするんだ?」
言葉が詰まってしまった。
確かに妹と言ったとこでどうするわけでもない。
「どうせ、確信が知りたいだけだろ?ボクが誰かと言う。」
何も言えないでいた。
「あまり、ボクと天使の過去には首を突っ込まない方が良い。これはボクからの親切な警告だよ?」
「過去に何かあったのか?俺に都合が悪い事が。」
「今は言えない。」
「じゃあ、もう一つ質問だ。サリリが言ってたお兄さんって誰だ?」
それを言ったら顔色を変えた。
「何で知ってるんだ?」
「前、寝起きにボソっと言ってたから。」
「その事は忘れろ。」
「何でだよ。」
「それは何と言うか・・・」