「それなら良いんですけど。」
それで本を返すとサリリは自分の部屋に帰って行った。
「大変なものを見てしまった。」
俺はさっきの写真が気になって仕方なかった。
「あんなに恨んでるミエルが何でサリリと写ってるんだ?もしかして、ミエルじゃなくてネユカと関係があるんじゃ・・・」
ふとそんな事が頭に浮かんだ。
そう思っていたがどうやって確信にするべきだろうと思ってドアの方を見ると手紙みたいなのが落ちていた。
「手紙?」
中を見ると紙が入ってる。
「サリリのかな?」
そう思ったが、サリリとミエルの事が分かるかもしれないと思って紙を開いた。
そこにはとんでもない事が書かれていた。
『お兄さんへ。
お久し振りです。私は今学校を頑張っています。お兄さんは何をしてますか?旅は大変ですか?この手紙が届くかどうかも分かりませんが送る事にします。お兄さんが出て行ってからネユカが元気ないです。もっと優しくした方が良かったのでは?私が言えることじゃないですが。それでは届いているのであればお手紙下さい。 サリリより』
俺は何を言って良いのか分からなかった。
「ネユカって・・・それにお兄さんって誰の事だ?でも、これは読んだらまずかったな!?」
そう思って元の場所に戻した。
その時、ドアが鳴った。
「どうぞ?」
そう言うとサリリが入って来た。