それをルナは真剣に聞いていた。
「ルナは二人の話を聞いてどう思う?」
「私は絶対と言っていいほど、このメンバーでは負けると思う。理由はたくさんあるけどミエルが言ったとおり悪魔が天使より強いとしたら和也も歯が立たないだろうし、天使と堕天使の私がいても勝てるかどうか・・・」
俺もそれは思っていた。
「でも、俺の力は強大なんだろう?」
しかし、ミエルもサリリも黙り込んだ。
その黙り込みに俺は不安が走った。
「もしかして、勝てないのか?」
それにはサリリが答えた。
「さっきも言いましたが、私達が何とかしないと…」
「それが嫌だから、俺の力で何とかしたいんじゃないか。」
サリリはそれを言った瞬間黙り込んだ。
「何か俺が力を使ったらいけないわけがあるのか?」
サリリは目を逸らした。
「あるなら教えてくれよ。」
それには、ルナが答えた。
「力を使ったら和也自身の命は保障出来ないよ?」
「それって、どう言う意味だよ・・・」
「はっきり言ったら、天使の力を解放したら和也が消えるかもって事だよ。」
俺はゾッとした。
「嘘だろ?」
「こんな事嘘で言えないでしょ?」
サリリはこの真実を言いたくなかったから黙ったのだと悟った。