それを言ったら良太が目の色を変えて言った。
「日菜ちゃん、和也はサリリちゃんが好きなんだよ?」
日菜は
「え!?」
と声が裏返って言った。
「いや、良太の勝手な妄想だって。」
「俺は和也は日菜ちゃんとサリリちゃんどっちを取るって言ったらサリリちゃんを取ると思うな。和也は大人しい系が好きだもんな。」
日菜は涙を溜めてこっちを見てる。
「いや、今は変わったよ?」
「どう言う風に?」
「今は大人しい系でも活発系でも良いよ。」
良太は俺の耳元で
「日菜ちゃんは取るなよ。」
と言った。
「あはは・・・」
俺は苦笑するしかなかった。
「じゃあ、俺は日菜ちゃんと帰るから。」
「え、おう。じゃあな。」
「じゃあまた明日ね、和也。」
「うん、良太には気をつけろよ?」
「分かった。」
俺はビックリした。
「良太の好きな子って日菜だったんだ。」
俺も家に帰ろうと家路を急いだ。
それから数時間掛けて家に帰った。