それからというもの 夜になると、竜は毎日のように 公園にやって来ては私にパンと牛乳を渡した

“いっぱい牛乳飲んで乳デカくしろよ
俺デカいのが好きだからさ”

そういうと柄の悪いヤツ達と 黒塗りのセダン車に乗り込んだ


ヤクザ? チンピラ?
そんなのどうでも良かった
ただ毎日食料をなんの見返りもなく配給してくれるのであれば
神様みたいなものだ

生きて行くのに必死だった
家には帰りたくなかった

家に帰るぐらいなら この公園で野たれ死んだほうがマシだと思っていた