きゃーっと、彼女達が、抱き合って喜ぶのが見える。

・・・そんなに、嬉しいのか。

そんなに・・・

あたしは友之を見た。

そんなに、コイツが、いいのか。

確かに、見てくれはちょっといいかもしれない。

でも、こうやって、時々、大迷惑をかけられるよ?

それでもいいのか??

「天野と栗谷と他一名も聞こえたな?」

彼女らの隣の教室から顔を出していた男子の方にも、

友之は言った。

呼ばれたらしい男子は、オタオタと顔を引っ込めた。