高校2年、初夏。

世間一般では
「高校生活で一番楽しい時」
なんて言うのかもしれないけど、あたしは腐っていた。


毎日クソみたいにつまらない。

大学受験まであと2年を切ったなんて教師は言うけれど、実感なんて全くない。

ただ漠然と不安をあおるだけだ。


何にイライラしてるのかもわからない毎日に、あたしは心の底からうんざりしていた。


《キーンコーンカーンコーン…》