私たちは駅のベンチに座った。

元々、人見知りな私は

何を話せばいいかわからず

ずっと下を向いていた。

いつの間にか手を繋いでいて、
いつの間にか私の手は震えていた。

「大丈夫。怖くないよ。
落ち着いて。」

電話ごしと同じで優しい声が聞こえた。


その声を聞いた途端に

私は安心していった。