…山吹に電話入れないと……。

「…もしもし」
『ぁ~來夢??どうしたの?』
「今日ね…デート行けなくなっちゃった。」
『何で?また合コン?まぁしかた無いってやつ?』
「ぅん…。また遊ぼうよ。山吹に会えるの楽しみにしてるね」
『うん。じゃぁまた今度』
思ってもない事を口にして電話を切る。お出かけ用の服に着替えて駅前に向かう事にした。

「…8時55分。」
思った以上に早く着いた。綾…まだかなぁ……。
「來夢?」
「…綾ぁ!遅いよ」
「ゴメン。今日のメンバー言ってたっけ?」
合コンの前にいつもメンバーの名前を聞いておく。そうすれば変な人に会わないで済む。

「今日のメンバーは、小林宏・森本流星」
「ェ?ちょ…ちょっとストップ!!」
「何?」
綾が不思議そうな目で來夢を見る。來夢わゆっくりと深呼吸をして、綾に聞く。
「一番最初の名前、もう1回言って?」
「…ェ?小林宏。」
「小林??まじで??」
「まじで」
綾が不思議そうな目で見続ける中、來夢わ動揺を隠し切れずにいた。

「ゴメン。綾…今日の合コンパス」
「ェ?何で??」
「いや…知り合いがいてさ。だからゴメン」
來夢わその場から走り去った。
今日わ暇だな…。つまらない。
…箕髪さんの所にでも遊びに行こうかな…。
そう思いながら家に帰る來夢。

家に着くと誰も居ないはずの私の部屋に電気がついてる…。
嘘…。ど、どどど泥棒??
來夢わ走って自分お部屋まで行き、思いっきりドアを開けた。そこに居たのは…