「んっ・・・ふぁ・・ん・・」
唇を奪うように、始まって・・・
酸素を求めて、口が開くと奥へ侵入する。
全てを堪能するように、ねっとりと舌を絡ませると――
「ふっ・・んんっ・・・ぁ・・」
切なく甘い声が、部屋に水音と共鳴して響く。
それがまた、俺に火をつけてしまうのに――
決して華澄からは、求めて貰えない。
だから、いつも俺が奪うんだ。
いつでも欲してしまうのは、俺だけ・・・
女なんて、ただの性欲処理だった。
面倒なモノ、煩わしいコトが大嫌いだった。
そのために、ずっと仮面をつけていた。
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