こんなに疲れを感じるのは、生まれて初めてだ。
いや…、人に対して執着したのは初めて――
それにな・・・・
グイッ――
華澄の腕を引っ張り、ムリヤリ立ち上がらせた。
「わゎっ――!!」
一気に、引っ張り上げたせいか。
ヨタヨタとしているのに、バランスを保とうとしている。
俺の胸に飛び込めば、倒れる事もないのに・・・
どうしても、俺には頼りたくないらしい。
その一生懸命さに、内心笑ってしまう。
だから・・・・
ギュッ――
その華奢な身体を、引き寄せてしまう。
一気に強張る身体を、抱き締めてしまうんだ。
クイッ――
少しだけ顔を赤らめて、視線を逸らすその顔に。
「っふ・・・んっ――」
どうしても、口づけをしたくなる・・・