「ヤクザって…」

「まぁ、良いヤクザだから安心してよ」

今回は…だけどね。今回は麻薬とかやってないからいいけど、いつか悪ーいヤクザに…なんてね。

「帰らないとお母さん危ないかもよ?」

「…絶対にテメェなんか…」

空君は、それだけ言って走り去った。
本当に大切なようだね。

当たり前かな?
ま、僕の親の場合は大切じゃなかったけど。

「さーて、次の準備」
立ち上がってベランダに出た。
そしてタバコに火を付けて吸った。

「楽しみにしてて…空君」

本気でぶつかってあげるから…